回答者の属性と作業時間

21歳〜64歳で,平均年齢は38.1歳であった.
図1-1 回答者の年齢分布
昨年度(2000年)の結果へ
1年〜33年で,平均は13.5年であった.
図1-2 回答者のコンピュータ経験年数
(社)電子情報技術産業協会(JEITA)の液晶産業研究専門委員会・人間工学プロジェクトに調査の協力を依頼したために液晶ディスプレイ関連に従事されている回答者が半数以上を占めた.
図1-3 回答者のお仕事
 
回答者の5m視力(自己申告値)の分布.VDT作業で重要なのは50cm視力である.作業姿勢のページをご覧ください.しかし,5m視力が極端に低い場合は50cm視力も低いと考えられる.
図1-4 回答者の5m矯正視力(自己申告データ)
 
視覚負担のページに示したが,視力を矯正している回答者の方が肩の凝りの訴えが有意に多い.視力の矯正自体に問題があるのか,裸眼視力が低いひとが疲れやすいのかは定かではない.ただし,視覚負担のページに示したが,5m視力には非矯正群と矯正群で差は認められなかった.
図1-5 回答者の視力矯正の有無
昨年度(2000年)の結果へ
最もよく使うアプリケーション」とは,「トータルの使用時間が最も長いもの」として回答を得ている.

CRTでワープロとソフトウェア開発が若干多いが,LCDモニターとLCDノートの差は小さい.LCDノートをCAD/CAE作業に最も長時間使っているユーザーもいる.電子メールと表計算の利用が比較的多い.

昨年度(2000年)と比較して,LCDユーザーについてはワープロが減り,電子メールと表計算の割合が増加している.
図1-6 普段最も良く使うアプリケーション
昨年度(2000年)の結果へ
CRTとLCDモニターは1日あたり6時間以上,これは1日6時間以上のディスプレイ作業を平均的に行っていることを意味している.ディスプレイ業界の技術者が多いという前提ではあるが,きわめて長時間コンピュータを利用している実態があらわれている.

CRTユーザーに1日平均15時間というユーザーがいる.LCDノートは,CRTとLCDモニターのユーザーと比較すると1日あたりのディスプレイ作業時間は有意に短かったが,それでも1日平均5.38時間におよぶ.

いずれも昨年度より延びている.
図1-7 ディスプレイに向かっている時間
昨年度(2000年)の結果へ
30代のユーザーは40代,50代以上のユーザーより1日あたりのディスプレイ作業時間が有意に長い.20代と30代の間には有意差は認められなかった.
図1-8 年齢別のディスプレイ作業時間